zatsunamemo’s blog

飯食ったり本読んだりしてる。

松本次郎「女子攻兵」おっさんが女子になるマンガ全7巻。

おっさんが女子高生型の戦闘用ロボットに乗って戦うも(頭部から出入りする)、乗れば乗るほど精神汚染が進んで思考回路が女子高生になってしまう。 主人公は脱走兵を処分するための独立部隊を率いているが、脱走兵はもちろん身も心も女子高生化したおっさんである。 戦況が悪化した主人公タキガワに届くはずのないメールが届く。 タキガワをキリコと呼ぶツキコのメールの内容は的確な戦闘のアドバイスだった。 兵士たちは存在しないはずの相手とコミュニケーションをとってしまう。その電話やメールは精神汚染の指標でありタキガワはこれが初めてだった。(連載はスマホ普及前ということもあり重要なファクターであるケータイはいわゆるガラケーである。また女子高生やや古いイメージ?) タキガワはアドバイスを求めてメールに返信してしまう。

預言者と呼ばれる人工知能が神として世界を支配しするディストピア的世界観で、預言者が生成している領域 において戦いを続けている。そしてツキコとは誰か。

中身はおっさんなのだけど、絵的にはすべて女子高生であることによる倒錯的感覚。 戦争ゆえのグロ描写も同様である(血が出る) 世界観とストーリーは高度に構築されていて美しい。

女子攻兵 1巻 (バンチコミックス)

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女子攻兵 コミック 全7巻完結セット (BUNCH COMICS)

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ガイド本

女子攻兵 解体新書 (バンチコミックス)

女子攻兵 解体新書 (バンチコミックス)

読書メモ「20億人の未来銀行」電気の無いアフリカで銀行を作る

銀行口座を持たない人は世界で20億人いるという。タイトルはここから来ていて、20億人を将来の顧客と見ている。

金は土中に埋めて保存するようなアフリカのモザンビークで銀行を始めようとしている著者は京大中退→商品先物営業→ITベンチャー→会社買取→バイオ燃料という経歴。

メモ

  • 電気もまともにないところで電子マネーを現金を保管するために利用している。
  • 銀行をつくって見えてくる世界とお金というものがたり。
  • 介入してくる妖精、呪術師とどう付き合うか。

読書メモ『ルポ アフリカに進出する日本の新宗教』

面白かったのでメモしとく。

『ルポ アフリカに進出する日本の新宗教 』上野 庸平

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教

ルポ アフリカに進出する日本の新宗教

感想

  • 著者が当時住んでいたブルキナファソを中心にルポしている。
  • 霊感商法的なだましかたは無く、むしろ信者が金くれと言っている感じ。経済状況からいってしょうがないのか。
  • ひろまっている呪術に比して日本の新宗教は洗練されている。

メモ

第1章 ラエリアン・ムーブメント

  • 看板「UFOには愛がある」で有名。ミシェル・ウェルベックの小説 『ある島の可能性』(最高)のモデルにもなってておなじみ。
  • 日本支部の規模が世界で一番大きいらしく、教祖はフランス人だが沖縄にすんでいる。
  • ブルキナファソの集会に参加しレポ。

第2章 幸福の科学

第3章 真如苑

  • 真言宗系の新宗教
  • 職場で同僚を勧誘しまくる人は、日本では迷惑な人だがアフリカでは敬虔な人と言われる。
  • 真如苑の霊能者とアフリカの呪術師は似ているが、呪術師は金がいる。

第4章 崇教真光

  • 手かざしでおなじみ。
  • 西アフリカで非常にひろまっていて、アフリカの道場でも日本語で祝詞をあげている。
  • 土着の宗教に集合したカトリックは残酷な儀式もある。それに比べて教義は洗練している。(他の新宗教にも言える様)

第5章 統一教会

  • 合同結婚式でアフリカ人と結婚した日本人がアフリカにいる。夫とは既に死別、一人で子供を育ててる。被害者感は無い。

第6章 創価学会

  • 日蓮正宗もアフリカで布教しており関係は悪い。アフリカ人信者同士でも同じ。
  • 国の高官に信者がいたりするのは日本と同じ。
  • アフリカ人は一般的に宗教に実利を求めている。